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使いこなせエアーロッカー
トラクションデバイスの代表的なものと言えばARBのエアーロッカーですね。
日本初上陸は約25年ぐらいだったと思います。
伝説的な4駆雑誌4X4OFF-ROAD DRIVINGで紹介されています。と言ってもその本を持っている方は少ないでしょうが・・・

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ジムニー用として開発されたのはここ数年の出来事です。
特に660CCのフロントはコンパクトなデフなので開発は大変だったと聞いています。

クロカン走行で片輪が空転してしまい進まなくなり苦い経験をされた方はたくさんいるでしょう。
そんなとき非常に強い味方、エアーロッカー!
デフ機構が無くなり左右タイヤがつながってしまいます。
スイッチをONすればすぐにロック・・・・と言う訳にはなかなかいかないのです。
そこで「使いこなせエアーロッカー」

まず仕組みはこんな具合になっています。
コンプレッサーのスイッチをON。
サージタンクにエアーが充填されます。
次にエアーロッカーのスイッチをON。

CIMG4632-S.jpg

電磁弁が開き加圧されたエアーがデフ本体に流れます。
デフサイドベアリングの横を通過しデフ本体の中へ
そして内部のギアを押し続けます。
そのギアがサイドギアと同期したときデフケースと一体になりデフ機構が無くなり一本棒になります。

CIMG4596-S.jpg
この写真を見てあれーと思った方はプロです。
新型です。
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内部作動構造の写真は旧タイプです。
現行は黒いプラスチックの籠上の物が無くなり直接ギアを押します。

このような流れでデフがロックされるわけですのでタイムラグがあります。
またなかなかロックできない時はギアを同期させなければなりません。
片輪がほんの少し空転を始めるときが同期し易いです。
そんな状況を作り出してあげればすぐにロックします。
また解除するときも同じですが各ギアにトルクがかかっていないければすぐに解除します。
要するにアクセルOFFが抜きやすいですね。

特にフロントはロックされると操舵が非常に困難になります。
左右輪の回転差が生じない為直進性が強くなるからです。
またロック中はブレーキにもご用心!
一輪が浮いてしまっているときにブレーキングするとすべてのタイヤがロックしやすくなります。
なぜならすべて直結だからです。

デフロックのON・OFFを素早くできることがテクニックです。
そのためには仕組みがわからないと・・・・
余談ですがGワーゲンに試乗したとき前後ロックしたにも関わらず操舵が出来ました。
その時はさすがベンツと思いましたがいまだにその理由がわかりません?
エアーロッカーには長所・短所があり殺すも生かすもドライバー次第ですかね!
使いこなせば無敵ジムニーになることは間違いなですね!
スポーツランに最適!?トラデバデフロック!
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[2011/08/26 15:25] | エアーロッカー | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
Off Road Driving誌のご紹介ありがとうございます。現代版を造らなきゃとは思っているのですが、なかなか諸事に追われて手がついていません。
ところでGワーゲンのデフロックですが、なぜ操舵がきくのか?というと、「最初からデフロックを採用すると決まっていたので、そういう状況を考慮したジオメトリーで設計されてるからです。
Gワーゲンを設計したレドヴィンカ氏は、あのハフリンガーやピンツガウアーなども生み出した設計者です。つまり「デフロックとはどういうものか?」を誰よりもよく知る人物だったのです。
デフロックの弱点も知り尽くしてますから、ジオメトリーの工夫が盛り込まれているのです。
[2011/08/27 17:34] URL | 竹平 誠 #- [ 編集 ]
コメントありがとうございます。
クロカンをすればするほど4輪駆動車の魅力に取りつかれます。
Gワーゲンの秘密をひとつ知りました。
知っただけで理解は・・・・
知り尽くした方が作り出す・生み出すとああなっちゃうんですね!
知り尽くした竹平さんが作り出す・生み出す現代版たのしみです!

ずーっと止まっていたOTCも考えなくては・・・歩みを止めていてはいけないと言い聞かせながら切磋琢磨ですね!
今後ともよろしくお願いいたします。
[2011/08/28 10:38] URL | IMPS #- [ 編集 ]
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